• 2019/11タイ研修07-有頂天-

    まずはサラ寺院とはなんぞや、を書いてみようと思います。

    寺院と名前がついていますが、オレンジの法衣をまとったお坊さんがいるようなお寺ではありません。
    あるタイ女性(現在70歳代)が居住している私設の寺院で、チェンマイの旧市街から車で30分ほどの郊外にあります。

    この女性にプーという神様が降臨するそうで、降臨中は「ジャプー」と呼ばれています。(ジャは敬称だそうです)
    シャーマン(巫女)というわけですね。

    このお寺には20時頃になるとタイの各地から悩みや病気などの問題を抱えた人がやってきて、ジャプーにご神託を仰ぎます。

    ご信託を仰ぐのに費用は一切かかりません。
    施設内にドネーションボックスはありますが、それとて任意のようです。
    しかしながら、この寺院は線香やろうそくなどの消耗品を含め寄付だけで成り立っているそうなので、ジャプーのご御神託の精度が高くて、それに感謝する人が多いってことなんでしょうね。

    ご信託はアドバイスだけのこともありますが、ジャプーの周りには、マッサージやなんらかのヒーリングの先生方がボランティアスタッフとして待機しています。
    そしてジャプーの指示に応じて相談者に施術を施します。
    相談ごとの問題の原因が「おばけ(邪気?)のせい」だとジャプーが判断した場合は、それを祓う儀式?のようなものが施されます。

    そういうお祓い?的な療術を受ける人の中には半狂乱になる人やゲーゲー吐いたりしている人がいたりして阿鼻叫喚の地獄絵図。
    レッスン期間中に何度かそういうのに遭遇しましたが、やや離れたところで他の人の施術をしているボランティアたちはその様に対して「またああなってるやつがいるよ」的なカジュアルさで流しています。
    そういう空気の中で過ごすうちに、最初は驚いていた私も「大声を出したりゲーゲー吐くことで本人が納得いっているのであればそれでいいんじゃね」的に受け入れるようになりました。

    そのほかの施術も実に興味深く、ざっくり書くと、基本的にはただの施術ではなく「邪気」に対するアプローチで、ハーブタバコの煙を鼻や目に入れたり、炎を使ったマッサージなど、見たこと無い療術が多数あって非常に勉強になりました。

    このように、サラ寺院はジャプーのご神託を仰ぐ場所なわけですが、この寺院にはその人が持っているのエネルギーを高めたり、「守護神」のプロテクトを得るための瞑想メソッドがあります。
    レイキレッスンと思い込んで参加しましたが、レッスンはその瞑想メソッドの習得で、れいきは使い方紹介的な扱いでした。

    合宿レッスンなのでレッスン生はこの寺院の敷地内で宿泊します。
    宿泊施設があるのかと思って行ったらテントでした。
    以前から自分がテントで寝られるのかどうか試してみたいと思っていたので「こりゃいいや」と気持ちがアガりました。

    参加者は多くのヨーロッパの人たち、次に私達日本人、そしてタイ人数名。
    たまに日本語通訳のボランティアスタッフの方が来てくださって助けてくださいましたが、レッスンは英語とタイ語。
    ご想像のとおり「わかんね」でしたが、日本人の中には何度かこのレッスンに参加している人がいて、その人の助けを得てどうにかこうにかレッスンをこなしました。

    さて、レッスン日程中に、レッスン生だけがジャプーさんに見ていただける日がありました。

    私の順番がきて、ややびびりながらジャプーさんの前にでて相談しようとしたその刹那、ジャプーさんが私の顔を見るなり「あなたのエネルギーはとても強い。なにやっても成功する」と。
    自分に力があるのかどうかを知りたかった私はその言葉に有頂天。

    嬉しくて舞い上がりまくり、その後相談をしましたが「あなたはカルマを信じますか?」と問われ、そんな流れで「カルマってなに?」と聞けるわけもなく「信じます信じます」と即答する私でした。

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