• 女性の潮吹き

    「なぜペニスはそんな形をしているのか」にあった「女性の射出」の章を紹介させていただきます。

     

     

    女性の性的興奮に伴う通常の腟分泌液とは異なる液体の射出は2000年前の学者に記述されていたにもかかわらず今日まで研究がほとんど行われてこなかった。

    古代中国の「房中術」の記述には「膣がぬるぬるする」と「性器が液を出す」が区別されている。

    また古代インドの「カーマ・スートラ」では「女性の精液」は「連続して続ける」と記している。

    古代ギリシアではアリストテレスが「性交中の女性の液体の放出は男性の射精も顔負けだ」と指摘している。

     

    17世紀後半、オランダの産婦人科医ライニール・デ・グラーフは、女性の射出と腟分泌液とはっきり区別した。
    それは尿道から射出されるが、排出管は尿道出口にあるのでその液体は尿道を潤すためのものではないと主張した。

     

    1952年ドイツの産婦人科医グレーフェンベルグが、尿道に沿って走る膣の前壁の性感帯を発見し、「Gスポット」と名付けた。
    診察室での女性のマスターベーション観察によると、それは性的な刺激の初期には起こらず、オルガスムのアクメのときにしか起こらなかった。
    このことから彼はその目的が潤滑のためではなく、快感のためにあると結論付けた。

     

    1982年、射出液の化学的成分が最初に分析された。
    ほとんどの研究は射出物と尿が成分上ことなるものだと言うことを示している。
    ただ、尿が全く混じっていないわけではなく、射出を経験した女性により「どろっとしている」と言っていたり「さらっとしている」と言ったりまちまちである。
    結局のところ性科学的には未知の事象である。

     

    エジプトの研究者は次の手順で射出の実験を試みた。
    ・若い女性の性器にいくつもの電極を装着
    ・圧力を測るため膣と子宮に風船を挿入
    ・オルガスムを感じやすくさせるために電動バイブを用いて刺激
    射出にはリラックスと激しい興奮が必要だが、この実験環境下ではそれらの条件は与えられず、腟分泌液が抽出できただけで終わった。

     

     

     

    ある女性のエピソードで「以前は「ぼくにおしっこをかけないでほしいね」「セックスに行く前にトイレに行ってよ」と自分を責めていた夫が、射出が驚異的な興奮のサインだとわかると態度が一変し「ぼくに浴びせてよ」というようになった」というのがありました。

     

    人の気持ちって不思議ですね。

     

     

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